設備の地震対策

2011.11.04

福岡県西方沖地震発生直後、福岡のあるマンションの理事長は各住戸の玄関ドアを叩き、声をかけて居住者の安否を確認し、返事がない住戸には「水道を止めました」とのタグをつけてメーターボックス内にある水道の元栓を締めてまわったことをNPO法人福岡マンション管理組合連合会『マンション地震対策マニュアル』は紹介している。「家具の転倒などによるケガはないか」「閉じ込められてはいないか」を確認するとともに、住戸内の電気温水器が倒れて漏水を引き起こすことを防止した処置である。

[参考]
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これは賢明な処置で、兵庫県南部地震の時には電気温水器が倒れて階下の住戸を水浸しにした例が多発した。一般に、電気温水器は地震のことを考えて設置しておらず、床にしっかりと固定していない例を多く見かける。あらためで自分のマンションの電気温水器の固定状態を確認してみる必要がある。十分な固定がされていない場合には、専有部分といえども管理組合が一斉に全住戸の改善をおこないたい。その際、電気温水器の頂部に転倒防止のサポートを取り付けるとよい。これと同様のことは、地上に置かれた受水槽、屋上の高置水槽にもいえる。兵庫県南部地震では受水槽や高置水槽が傾斜したり、転倒したりした例が多かった。給水施設の改修に併せて、受水槽の基礎を強化したり、高置水槽の架台を耐震性の高いものに交換したりすることを忘れてはならない。また、水槽との取り合い部の配管を地震のゆれによって切断しないようにフレキシブルな接合にしておくことも大切である。このことは、エキスパンションジョイントでつながった建物の接合部や、地中に埋設された給水管やガス管の建物内への取り込み部分にも同じことがいえる。