住まいの空間が男と女の空間に分かれているのは、儒教精神を生活の隅々にまで浸透させた李朝の文化であるには違いないのだが、その目で見ると、接客などの外向きの空間を男の領域、炊事などの内向きの空間を女の領域とする住まいは、儒教圏にかぎらず広く分布しているようである。韓国の伝統住居には、その男女と内外の空間秩序に加えて、オンドルとマル(板の間)という冬と夏の空間の季節による住み分け、また、三世代家族の居住や世代交流までも支える空間構成など、いくつもの秩序を重ねることによって、住みこなし、住み続けることを包み込む住まいの有り様を見ることができた。
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そして、個人の時間、家族の時間、民族の時間を蓄積した主婦の部屋〈アンバン〉は興味深い部屋であった。