親名義の不動産を売ってもいいか、と兄が聞いてきた。親は現在二人とも入院中で、退院できるめどはたっていない。たとえ退院できたとしても、老夫婦二人では暮らしていけそうにない。退院したら兄の家に身を寄せるだろう。また、入院費がかさんで、火の車なのだそうだ。そこで、不動産売買を思いついたらしい。今まで暮らしていた家と土地を売ったお金を入院費にしたり、兄の家で親と同居するための支度金にしたりしようと考えているという。
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親と遠くはなれて暮らす自分は、ほとんど何もできずいつも兄に申し訳ないと感じていた。兄の話によると不動産売買をして得たお金は使い道が決まっているので、自分への配分はなさそうだが、ここは協力して兄の提案に賛成しようと考えた。これによって、兄の家計が苦しくなくなり、親も同居できることで安心するのなら、これ以上よいことはないと思う。