空き家は増え続け、全国で約七六〇万戸

2011.10.07

日本の人口と世帯数の減少は、既定の事実である。にもかかわらず、この一〇年間、新築マンション・建売住宅・賃貸住宅は大量に供給されてきた。リーマン・ショック後は、さすがにこの大量供給の動きにもブレーキがかかっているが、他産業で在庫調整が優先されるような状況でも、住宅については、高い水準での供給が続いた。特に東京・大阪の二大都市圈では、過去に例を見ないほどにマンションや建売住宅が大量に供給された。また低金利が続き、金融資産の有効な運用方法が見つからない中、高収益が得られるという触れ込みで、賃貸アパートや賃貸マンションなども次々に建設された。東名阪の三大都市圏だけでなく、札幌・仙台・福岡などの地方中核都市においても、すでに完成した新築マンションに「好評販売中」の垂れ幕がかかっていたり、「入居者募集中」の看板を立てた集合住宅を数多く見るようになっている。この現象は景気低迷を原因とする需要縮小によるものではない。需要を上回る住宅の供給によるものである。

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